成人の失明原因第一位である「網膜症」について
当院へ通われている患者様にも、眼科への通院をしているか定期的に確認させて頂いています。お仕事や用事で忙しかったり、"目の症状は出ていないから"と後回しにしたり、眼科の受診に足が遠のいてしまう方も多いのではないでしょうか。
今日は、定期的に眼科へ受診することの必要性についてお話したいと思います。
網膜はカメラで言うところの「フィルム」の役割を果たしています。光の情報を視神経を通じて脳に画像として伝達する役割を担っています。また、網膜には毛細血管が多く、眼球に酸素や栄養を送る役割もあります。
糖尿病により、血糖コントロールが悪い状態が続くと、網膜にも血管障害が起こります。これが糖尿病網膜症です。しかし、よほど進行するまで網膜症には自覚できる症状はありません。症状が軽いうちでは、レーザー治療などで進行を抑えることが可能です。
しかし、放っておいたり、ひどくなってしまうと、「新生血管」という異常な血管が硝子体の中に伸び、衝撃を受けたり、血圧や血糖が急激に上下したりすると血管が破れてしまいます。大出血が起こると失明することもあります。
予防するためにも、定期的に眼科で眼底検査を受けて、早期発見することが重要です。
看護師