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健康な人と変わらない寿命を確保しよう。(2019.12.17更新)

 2017年の日本人男性の平均寿命は81.09歳、女性は87.26歳。すすんだ医療体制や保険制度、健康的な食生活などのおかげでこのような長寿を達成しているわけです。一方で、国民的な病気になりつつある糖尿病は寿命にどの程度影響してるでしょうか。

 

 日本糖尿病学会の「糖尿病の死因に関する調査委員会」による調査があります。少し古いのですが2001〜10年時の調査で、全国の241施設から報告された4万5,708例での解析です。それによりますと糖尿病患者さんの平均死亡時年齢は男性71.4歳、女性75.1歳となっております。1991〜2000年の調査に比べ、男性で3.4歳、女性で3.5歳延びております。また1971〜80年の調査と比べると、更に男性で8.3歳、女性で10.2歳延長しております。糖尿病患者さんの寿命が時代とともに伸びていることが示され、この間の日本人の平均寿命の延びを明らかに上回っております。

 

 日本人の平均寿命と糖尿病患者さんの平均死亡時年齢との差でみますと、1971〜80年には男性で10.3歳、女性で13.9歳でしたが、2001〜10年には男性8.2歳、女性11.2歳でした。平均寿命の年齢差は年を追うごとに縮まっており、最近ではこの差はほとんど見られなくなってきてると考えられます。

 

 更に糖尿病患者さん死因の内訳を見ますと第1位は悪性新生物(がん)、第2位は肺炎などの感染症、第3位は血管障害(慢性腎不全、虚血性心疾患、脳血管障害)でした。 でもどうでしょうか、これらの病気は食事や運動などの生活スタイルを改善し、血糖コントロールを良好すれば劇的に減らすことできるのではないでしょうか。がんにたいしてはやはり早期発見、早期治療が大切ですが。

 

 また血糖コントロールの良し悪しでは、血糖コントロール不良群では良好群に比し1.6歳短命でした。その差は血管合併症とりわけ糖尿病性腎症による腎不全で大きかったのです。糖尿病とともに生きる方は、食事や運動などの生活スタイルを改善し、血糖コントロールを良好にすることで天寿を全うできると考えるべきでしょう。 

 

当院の外来でもコントロールの比較的良い方は80歳を過ぎても十分元気でそれぞれの生活を送っておられます。皆様も健康な人と変わらない日常生活の質を保ちつつ、健康な人と変わらない寿命を確保しましょう。

 

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