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糖尿病合併症 目のお話(2022.01.19更新)

 糖尿病3大合併症といえば”糖尿病腎症”、”糖尿病網膜症”、”神経障害”があります。今回は糖尿病網膜症についてお話したいと思います。

 

 かかりつけの病院の医師や看護師さんから「眼科への受診はしていますか?」と聞かれることはありませんか? 視力も低下していないし、物が霞んで見えるとかもないし、眼科なんて今まで受診したことあったかな? とおっしゃる患者さんがいます。

 

 まず、ものが見える仕組みを説明します。

 画像から出て目の中に入った光は、目の中の角膜と水晶体というカメラでいうレンズを通過して、目の奥の壁にある神経の膜”網膜”に達します。それから画像は神経を通って脳に伝えられ、ものが見えるということになります。糖尿病があると誰でも、網膜を養っている血管が高血糖による変化を受けます。やがて傷んだ血管は少しずつ詰まっていきますが、まだこの段階では自覚症状は全くありません。しかし、だんだんその範囲が広がり、ある程度になると、網膜は酸素不足に「水を漏らせ」「血管を増やせ」と指令する物質が出てきます。この物質によって、目の中に向かって新しい血管がカリフラワーのように生えてきます。しかしまだこの段階でも、自覚症状はないことが多いです。ここでできた新しい血管が切れてはじめて、「見えにくい」「シミが見える」あるいは「突然真っ黒になって見えなくなってしまう」などの症状が出てきます。これは、糖尿病網膜症がかなり進み、レーザー治療や手術が必要になった状態です。さらに放置すれば、どんな治療をしても視力は回復不能となります。今どんな状態かを調べるためには、眼科で定期的な検査をしていく必要があります。なので、医師や看護師さんが眼科を受診知っているかどうか聞いているのです。

 

 糖尿病網膜症は、日本人の失明原因の上位を占めています。治療の一つとして抗VEGE薬硝子体注射がありますが、この注射による治療は保険を使用しても1回数万円、1年に複数回の治療を行うので、意表費負担が大きくなります。そういった観点からも、定期的に検査をして、早期発見し、早期治療に努めていきたいものです。

 

 

2018年10月号 糖尿病ケア細小血管症 糖尿病網膜症 より引用

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