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驚きの運動の効果

[2019.07.11]

 運動の良く知られた効果としては、血糖を下げる、減量効果、肥満の改善がありますね。そして、高血圧や脂質異常を改善して脳卒中や心筋梗塞を予防します。これらはよく知られたことですね。この他に大腸がんや乳がんなどのがんに予防効果がある、認知症に予防効果があると聞けばビックリする方もいるでしょう。

 ここでは血糖改善効果での驚きの話をしましょう。 まず一般的な話です。運動開始後の最初には、筋肉中のグリコーゲンが、続いて血中のブドウ糖、遊離脂肪酸が主な運動のエネルギー源となります。このような筋肉によるエネルギー消費の増加により血糖の降下がおこります。特に食後30分から2時間の間に運動をすることにより、食事による急激な血糖の上昇(食後高血糖)を抑える効果があります。

 また2型糖尿病は糖代謝におけるインスリンの作用不全(インスリン抵抗性)を示す病態です。これに対する運動の慢性的な効果はインスリン感受性を増加させ、インスリン抵抗性を改善させることです。運動によるインスリン抵抗性の改善効果は、3日で低下しますので、インスリン抵抗性の改善の維持には、継続的な運動習慣が大切になってきます。 これは以前から知られていたことです。 

 ところが最近、運動がインクレチンと同様の働きをし、インスリン分泌を促すことで血糖を改善する可能性が示されました。インクレチンとは膵β細胞からのインスリン分泌を促進するホルモンでその一つにGIPがあります。3ヵ月間の軽度の食事制限と有酸素運動を実施し、GIPの変動を調べた結果、2型糖尿病患者さんにおいてはGIPの分泌が誘発され、膵β細胞機能が回復し、インスリン分泌能が改善することがわかりました。運動がインクレチンと同様の働きをし、インスリン分泌を促し血糖コントロールを改善するわけです。運動にはインスリン抵抗性改善のみならずインスリン分泌促進があるというわけです。運動にインスリン分泌作用もあるというのが一番の驚きですね。

 

もちろん運動の効果として、気分が良くなったり、よく眠れたり、若々しくなったりとかいいことがいっぱいですね。 運動を頑張りましょう。

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