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あなどるなかれ脂肪肝

[2017.07.28]

あなどるなかれ脂肪肝
 
今日の話題は脂肪肝です。
 
特別な生活習慣病がなくても健診等で脂肪肝を指摘されることは多いものです。日本人の3~5人に1人は脂肪肝があると言われてます。原因としては、肥満、生活習慣病、アルコールがあげられます。アルコール性以外のものであれば単純性脂肪肝といわれあまり問題ありませんが、一歩進んでいわゆるNASH(ナッシュ)となると放っとけません。単に脂肪の溜まりだけでなく肝炎を起こしてるからです。肝炎があると肝細胞が繊維に置き換わり、10~15年後には、肝硬変や肝がんになる可能性があります。
 
 糖尿病患者さんとなりますとその20~25%は脂肪肝を合併し、そのうち30~40%はNASHと推定されます。糖尿病のない人に比べてNASHの頻度は高いのです。糖尿病で診てもらっていたはずが肝硬変だったということになりかねません。
NASHの診断は、ALT優位(AST<ALT)のAST,ALTの上昇、血小板20万以下、IV型コラーゲンの上昇など疑われ、最数的には肝生検が推奨されます。
 
 図をみるとわかりますが日本人の糖尿病患者さんの死因の13.3%を肝がんと肝硬変が占めてます。 NASHの治療にビタミンEが有効だったという報告もありますが食事療法、運動療法に勝るものではありませんでした。従って糖尿病の治療をしっかりと行い、定期的に肝臓の検査を行うことが肝心ということになりますね。

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