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よく噛んで食べる、ゆっくり食べる

[2020.06.08]

 毎日が忙しい為か、早食いの方は多いですね。よく咀嚼せず、食物を早く飲み込み、食事のスピードが速い方達です。しかし早食いは生活習慣病のもとです。

 ゆっくり食べると糖尿病リスクは低下します。広島大学の調査です。
642名の健常人を食べる速さによって3つのグループに分け、5年間追跡調査しました。
メタボリック症候群(メタボ)を発症した人の割合は
    早食い習慣のある人  11.6%
    ゆっくり食べる人    2.3%
    普通の人        6.5%
でした。ゆっくり食べると体重の増加、血糖値の上昇、内臓脂肪の増加のリスクが低下します。

 よく咀嚼すると血糖値が低下します。京都大学からの報告です。
正常耐糖能者(健常者)16名で、ご飯100gとハンバーク230gを食べてもらいました。
     一口10回噛む(ふつう咀嚼)群と
     一口30回噛む(徹底咀嚼)群の
とで血糖値の上昇を食後3時間まで比較しました。徹底咀嚼はふつう咀嚼に比べて食後1時間から食後3時間までの血糖値は有意に減少しました。また食後1時間のインスリン値は徹底咀嚼群で優位に上昇しました。
咀嚼することでインスリン分泌刺激ホルモンGLP-1が増加するのです。


 脳内にある満腹中枢が血糖の上昇を感知し、もうこれ以上食べれないと感じるまでには約15分かかると言われています。最低でも15分以上かけて食事をすることが大切です。
またよく噛んで食べると脳内のヒスタミンが増加し、交感神経系が活性化され、内臓脂肪が燃焼しやすくなります。 そしてゆっくり食べると小腸からの糖質の吸収もゆっくりになり、その後の血糖上昇が穏やかになることが期待されます。

 

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