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低血糖を起す可能性がある薬、起こす心配がない薬

[2019.05.07]

 糖尿病の薬による治療で心配なものの一つにやはり低血糖があげられるでしょう。しかし昨今の糖尿病治療薬は低血糖を起さないものが多数出ております。 従いまして薬を飲み始めたのですぐ低血糖が心配ということにはならないでしょう。しかし、経過が長くなって、どうしてもSU薬、インスリンを使わなくてはならないこともあります。これらSU薬、インスリン、それからグリニド薬はインスリンを補う薬剤で過量になれば当然起こすことがあります。まずはご自分が服用している薬がどの部類なのかを確認しておきましょう。

最近とくに処方頻度が多くなったメトホルミン(メトグルコ)、DPP4阻害薬、SGLT2阻害薬などは低血糖の心配はまずありません。αGI(ベイスン、セイブル)もそうです。

SU薬、インスリン、グリニド薬の場合はその種類に注意しましょう。 SU薬にはアマリール(グリメピリド)、オイグルコン(グリベンクラミド)、グリミクロン(グリクラジド)があります。特に前二者は作用が強力でごく少量にとどめた方が良いでしょう。グリミクロンの方が作用時間が短く、マイルドと言えるでしょう。 グリニド薬はナテグリニド(ファステック、スターシス)、ミチグリニド(グルファスト)、レパグリニド(シュアポスト)があります。食後の3~4時間が作用時間なので低血糖があっても軽度で済みますが、主食(ごはん、パン、麵類)を摂らないときは危険ですのでこの場合は内服は避けましょう。

インスリンの場合はどうしても低血糖は付き物になります。特に1日3回打ち以上はその頻度は多くなります。低血糖を感じたり、自分で低血糖が血糖を測ってみて70mg/dl以下であればブドウ糖10gを内服します。ブドウ糖を含む清涼飲料水(200㎖)でも代用できます。そして食事時間が近ければ直ぐ食事をしましょう。ブドウ糖を飲まずに食事をするのは良くありません。食事する前に重症低血糖をおこしてしまう可能性があるからです。ブドウ糖を飲んでから食事時間まで間があれば糖質の多い食品を2単位程度摂ると良いでしょう。 最近流行っている1日1回打ちのインスリンは低血糖は比較的起こしにくいです。

ご自分がどんな種類のくすりを使用してのるか確認してみましょう。

 

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