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睡眠負債って何だろう

[2017.11.23]

最近睡眠負債という言葉を良く聞きます。これは、毎日のわずかな睡眠不足が負債のように蓄積された状態を言います。しかし眠気などの症状に乏しく、自覚が難しい潜在的な睡眠不足を指します。睡眠の知らぬ間の借金です。睡眠時間5~6時間の、さほど強烈ではない睡眠不足が慢性的に続き、5~10年続くとそれが生活習慣病として現れます。糖尿病や高血圧です。またうつ病、がん、認知症などの疾病にも繋がります。普段十分に眠ってないと睡眠不足の状態に慣れてしまって、眠気を感じなくなってしまうものです。
 
糖尿病に関していえば、睡眠不足は糖代謝を低下させて、インスリン抵抗性を生じさせ血糖値が高止まりしてしまいます。これは3時間睡眠が1日だけでも起こります。日本人のおよそ4割は睡眠時間が6時間未満で、慢性睡眠不足の状態にあると言われてます。しかもこれが自覚されていません。これが問題です。このような糖尿病患者さんは大変多いと思います。

では、睡眠負債のリスクを取り除く方法はやはり不足している睡眠時間を増やすことです。週末などに寝だめをするのは、日常の生活リズムを崩すことになりよくありません。先ずは、30分早く寝て、睡眠時間を30分増やしましょう。また朝の日光を20分程浴びて睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を促しましょう。 夜間のブルーライト(パソコン、スマホ)を避ける、日中に30分以内の昼寝をすることなども有効です。

 よく眠って借金のない明るい人生を送りたいものです。

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