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緩徐進行1型糖尿病について

[2019.05.24]

え、私1型糖尿病?

 健診で軽い糖尿病と言われて、病院を受診したところ「1型糖尿病」ですと言われて何とも奇妙な感じを受けた方もいらっしゃるかと思います。それもそのはず1型糖尿病とは普通小児で、急激に発症しインスリンを使わなければ生きていけない糖尿病と思われているからです。ここ1,2カ月の血糖の高さを示すHbA1cも7%位で、食事と運動療法に加えて飲み薬は1,2剤程度でそこそこコントロールされてる私がどうしてと思われるでしょう。 実は、生活習慣の乱れからくる普通の糖尿病、2型糖尿病、と思われている中に徐々にインスリン分泌が低下して最終的にインスリン補充療法が必要となるタイプの糖尿病が存在するのです。緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)といわれるもので最近日本の学者がみつけだしたものです。

 緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)の特徴は、「GAD抗体という抗体が発症後どこかの時点で出現して、半年から数年でインスリン療法が必要となる。」というものです。 これはこの抗体を検査をしてみないと分かりませんので、血糖のコントロール良し悪しにかかわらず1度は検査をしてもらうと良いでしょう。 しかし、緩徐進行1型糖尿病と診断がついても全員がインスリンが必要となる訳ではありません。まったく進行しない方もあります。まずは食事と運動を頑張られて、飲み薬もインスリン分泌を保ちやすい薬を使って貰うと良いのです。 ただし、インスリン療法が必要と言われたら、早めにインスリンを使うことが大切です。その方が後々の経過が良好だということが知られてるからです。

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