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血糖測定のパラダイムシフト「フリースタイルリブレ」

[2017.10.20]

2017年9月、フラッシュグルコースモニタリングシステム 「フリースタイルリブレ」が保険適応になりました。このシステムは500円玉大のセンサーを上腕部に装着して、そこから極細のフィラメントが皮下に挿入され、グルコース値を毎分測定するというものです。 フィラメントで組織間質液中のグルコース値を測定してリーダー(読取り器)に表示されます。

日本糖尿病学会では血糖の管理目標としてHbA1c 7.0%未満を提唱してます。しかし近年の研究では、HbA1cの改善だけではなく、低血糖の回避、血糖の変動を少なくすることが大切だと言われてます。 低血糖や血糖の変動が大きいほど心臓や血管の病変も多いということが多数報告されてます。

この「フリースタイルリブレ」リブレは、ほぼ痛みもなく、時間・場所を選ばずに着衣の上から1秒で測定できます。リアルタイムでグラフ表示され、血糖の変動を目で見ることができ、本人も医者もこれを診療に役立てることができるでしょう。実際、HbA1cの低下、低血糖発現時間の減少など血糖コントロールの質を改善する結果が報告されてます。

血糖自己測定はその針は痛みを伴うだけでなく、測定の仕方も面倒なものですが、リブレではこうした事がなく、自身の血糖上昇に気付くことができ、血糖改善につなげることが可能となりました。 将来的には、これで、自分で血糖を見てこの薬は効く、効かないと判断したり、食べる量を決めたりして、患者さん自身が治療をしてくようになるかもしれませんね。 

当院でも患者さんに使い出しております。

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