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再生医療と1型糖尿病

[2018.05.19]

近年iPS細胞の臨床応用での話題が多くなってます。14年秋に先端医療センター病院において世界で始めてiPS細胞から眼の網膜が作られ加齢黄班変性症という病気の治療に移植されました。またつい先日iPS細胞からの心筋細胞シートの移植が心不全の治療として

認可されました。

では糖尿病においてはどうでしょうか。1型糖尿病は自己免疫によるインスリン分泌細胞、膵β細胞の破壊に起因する絶対的インスリン欠乏状態です。これに対する治療は現在のところインリン頻回注射、膵島移植、膵移植がありますが、移植による治療は種々の困難もありなかなか普及しません。インリン注射は目を見張る進歩がありますが病気の治癒のための治療ではありません。 そこで期待されるのが山中伸弥教授のiPS細胞です。無限増殖能をもつiPS細胞を培養系で分化増殖させて出来た膵β細胞の移植には期待がかかります。ハーバード大学幹細胞研究所ではiPS細胞から高品質の膵β細胞を作り出す技術を構築しつつあります。またカルフォニア、サンディエゴのビアシチー社はiPS細胞由来の膵前駆細胞を1型糖尿病の原因である自己抗体から守る免疫隔離機能をもつデバイスをつくりだしました。これを皮下や腹腔内に移植するというものです。 

しかしまだまだ研究段階であり課題も多いとのことです。 iPS細胞から体の膵β細胞と完全に同じβ細胞はまだ出来てません。またiPS細胞から膵島細胞をつくるには多額な費用がかかることなどです。 しかしながら更に研究が進んで1型糖尿病患者さん、および普通の糖尿病患者さんが再生医療の恩恵が受けられる日が来るのはまず間違いないと思ってます。

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