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日本の糖尿病有病者は1000万人超

[2018.02.27]

厚生労働省より「2016年国民健康・栄養調査」で糖尿病が強く疑われる人の推計が2016年に1,000万人になったことが発表されました。これで2012年より50万人増え、過去最多ということになります。この調査は20歳以上の男女1万1,000人を無作為に調べ、HbA1c値が6.5%以上の人を「糖尿病が強く疑われる」と、HbA1c値が6.0%以上6.5%未満を「糖尿病の可能性を否定できない」と判定しました。HbA1cは単に赤血球のヘモグロビンにブドウ糖が付いた割合ですのでこれだけで糖尿病型、境界型を判別するものではありません。しかし簡便に測定できますので大まかなことを知るのには便利なものです。
 
一方、糖尿病予備群(境界型)は最近減少しはじめ、2016年は前回よりも100万人少ない1,000万人と推計しました。
「糖尿病が強く疑われる人」のうち、現在治療を受けている割合は76%で、男女とも増加してます。これは好ましい傾向ですが、40歳代男性では治療を受けている割合が51%で他の年代よりも低いのは問題です。おそらくこの年代は一番仕事が忙しくなかなか受診できない現実があるのではと推察されます。
厚労省は2008年度から始まった特定健康診査(メタボ健診)などによる予防効果が出ているとみているようですがどうでしょうか。厚労省発表の2016年『国民健康・栄養調査』では、日本人の1日の平均野菜摂取量は276.5gと前年より17.1g減り、この10年で最低となりました。1日の目標は350gです。
また、運動では、1日あたりの歩数の平均は男性 6,984歩、女性 6,029歩でした。男性 1万歩、女性 8,000歩が目標です。)。 食塩摂取量については、1日の平均摂取量は男性 10.8g、女性 9.2gで、目標の8gにはまだまだですね。

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