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こんな時こそ運動を!

[2020.07.14]

 東京など大都市においては新型コロナウイルス第二波が懸念されますが、山梨の皆さんはどのように気をつけておられるでしょうか。

 

 特に糖尿病患者さんが、新型コロナウイルスに関して気をつけることはどのようなことでしょうか。

 最近の米疾病対策センター(CDC)、中国武漢のデータによりますと新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち糖尿病患者の占める割合は10%ぐらいで、これはこれらの地区の糖尿病有病率とほぼ同じであります。従って糖尿病患者さんが特に新型コロナウイルス感染症にかかりやすいということはないと言えるでしょう。糖尿病患者さんが、新型コロナウイルスに関して気をつけることは糖尿病がない人と同じです。一般的な衛生対策に加えて、不要不急の外出を避けることや人混みを避けるなどの注意することは、インフルエンザなどの他の感染対策と同じです。糖尿病を治療していて、熱が出るなどの際には、Sickday(シックデイ:体調の悪い日)対策が重要であることはかわりないです。

 

 では重症化するリスクはどうでしょうか? やはり武漢におけるコロナ肺炎入院患者7,000人のスタディでは、血糖コントロール不良群(180mg/dl以上、平均HbA1c 8.1%)は死亡率11%でありましたが血糖コントロール良好群(180mg/dl以下、平均HbA1c 7.3%)では死亡率は1.1%に過ぎませんでした。これは糖尿病なしの死亡率2.7%とほぼ同程度かやや低いくらいです。糖尿病があっても重症化するとは限りません。血糖コントロール良くしておくことが、できればHbA1c 7%以下にしておくが重要です。

 

 昨今の状況においてはまだまだ自粛生活を余儀なくされるでしょう。高齢の方においては感染が怖くて、外出を自粛してしまいがちです。また老人施設も閉鎖されてるとこも多いです。当然血糖コントロールが乱れてしまいがちです。こんな時こそ運動をです。高齢の方・テレワークの方は、1日の中で決まった時間の散歩やジョギングお勧めです。朝に30~60分など。人から離れていればマスクもしなくても良いです。家の中においては、ずっと座っているのに比べて30分ごとに5分間立ち上がるだけでも食後血糖は低下します。

 

 最も手軽な室内運動は足踏み運動です。一分間に100~120歩ぐらいのペースで膝は高く上げなくても良いです。好きな音楽を聴きながら、TVを見ながらで出来ます。1回10~30分体力に合わせて時間を決めてください。

 

 

 

 

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