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運動療法、運動療法と構えないで!

[2019.03.25]

 ある糖尿病専門医、一般内科医を対象にした調査によりますと患者さんが運動しない第1の理由は「運動する時間がない」でした。糖尿病学会では「できれば毎日、少なくても週に3~5回、強度が中等度の有酸素運動を20~60分間、計150分以上の運動」を推奨してます。従って、患者さんとしましては運動は30分位連続して行わなければならない、ジムでのトレーニング、ゴルフ等をやるなどを考えます。しかし血糖改善を目的とした活動は、3~10分程度に分割しても食後であれば血糖低下が期待できます。必ずしも連続的な運動が必要でなく、むしろ食後ごとに小分けに行った方がよいという報告があります。これは日常生活になかでは食後に階段を昇降する、通勤や買い物でちょっと歩いてみるといったことで良いのです。

 運動しない第2の理由は「運動すると痛くなるところがある」でした。しかし、特に筋力の低下した高齢者の糖尿病患者さんでは、強度は弱くかつゆっくりとした動きを繰り返すレジスタンス運動で、筋量・筋力アップ、さらにはHbA1cの改善が得られたという報告があります。この事を考慮して筋力運動も軽くて実行可能なものからこまめにやってみたいものですね。

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