災害時に備えよう!
災害時には・・・
・震災直後は食事の確保が困難(支給されない場合もあり)
・支給される食事はおにぎり、パン、カップ麺、乾パンなどの糖質や塩分の多いものに偏り、野菜不足でビタミン、ミネラル、食物繊維が摂れない(口内炎、皮膚炎、便通不良など体の調子が悪くなりやすい)
・薬が手に入らなくなる
・ストレスで血糖、血圧が上昇しやすい
・長期間の避難生活では運動不足で肥満になってしまう
・感染症にかかりやすくなる
など様々な問題点が浮上します。普段から有事に備え、病状に合った非常食の準備や避難所での対応を考えておくことが大切です。
災害時の食事の工夫
血糖値を上げないために
・被災後すぐは、手に入る食事で生きるためのエネルギーを確保する
・被災後3日~は食事の確保が少しずつ可能になればできるだけ糖質、塩分の少ない食事を選ぶ
・食事(特に糖質が多く含まれている食品)は1度にたくさん食べずに少しずつ回数を分けて食べる
・血糖値を上げにくい野菜→魚→肉→主食の順に食べる
・よく噛んで時間をかけて食べる
・水分不足は脱水による血糖コントロールの悪化や、血栓ができ、血管がつまりやすくなるので、水分をこまめに摂る
・口腔内の衛生状態も糖尿病の悪化、感染症の発症に影響するので、食前と食後にうがいをしましょう(可能であれば歯磨きを)
血圧を上げないために
・震災後2~4週間は最大血圧(収縮期血圧)が平均3~25mmHg程度上昇するという報告があります
・不眠とストレスによって食塩感受性が亢進し、通常と同じ量の食塩を摂取しても体内に食塩が蓄積しやすくなるので、災害時こそ食塩に注意が必要です
・カップラーメンなど麺類はスープを残すことで約3gの塩分を減らすことができます
・お弁当の漬物、佃煮は少量でも塩分が多いので控えましょう
薬について
・食事が支給されない、食事量が少ないときに血糖降下薬などを使用する場合にはに低血糖に気を付けましょう
食事が摂れないときの薬の飲み方や、インスリン量の調整など主治医の先生に確認しておきましょう
《災害時に最低限持ち出すものべきリスト》
インスリン自己注射セット(インスリン製剤、注射器、注射針、消毒用アルコール綿など)
経口薬
糖尿病連携手帳
保険証(コピー可)
血糖自己測定器(センサー、穿刺器具、消毒用アルコール綿など)
お薬手帳
※インスリン製剤や経口薬は1週間ほど手元にあるようにしておくといいでしょう
9月1日は防災の日です。年に1回、災害時に備えて準備・整理整頓してみるものいいかもしれませんね。