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“こむら返り” マグネシウムの不足ではありませんか?

[2019.09.13]

 外来診療で糖尿病患者さん、肥満の方でよく夜足がつれると訴える人が多いです。いわゆるこむら返りですが、こむら返りとは、痛みを伴う筋肉のけいれんのことです。運動中や後、就寝中に起こることが多く、強い痛みを伴い大変苦痛なものです。

 原因はいろいろあります。脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどがあればもちろんですが、糖尿病性神経障害でも起こります。熱中症の初期の症状でも起こります。今回は一般にはあまり知られてないミネラル不足を考えてみます。こむら返りに関係するミネラルはカルシウム、カリウム、マグネシウムなどがあります。カルシウム、カリウムはメディアで取りあげられることも多く関心も高いものですが、比較的知られてなくて大切なのがマグネシウムです。

  マグネシウムは神経、筋肉の伝達に関与して、不足すると“こむら返り”が起きやすくなります。マグネシウムを補充すると改善することが知られています。更にマグネシウムが足りないと、神経疾患、精神疾患、不整脈、心疾患、骨粗鬆症などが起こりやすくなります。インスリン抵抗性の成因のひとつに、マグネシウムの慢性的な摂取不足があり、糖尿病の発症リスクが高まります。

 日本人のマグネシウム摂取量は、平均で足りてないと言われてます。戦後の日本人において大麦や雑穀などの全粒穀物の摂取が減ったことが原因ともいわれてます。マグネシウムは穀物の糠や胚芽の部分、アーモンドなどのナッツ類、ゴマ、昆布やワカメなどの海藻、海苔などに豊富に含まれています。

  原因のはっきりしないこむら返りでお悩みの方、毎食おひたしなどにすりごまを2周ぐらいまわしかけたり、小鉢1杯のひじきなどを付け加えてみたらどうでしょうか。

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